1.【創発ユニット】
粘菌や魚群などに見られる「創発」現象や、一次視覚野に存在するハイパーコラムのトポグラフィカル な構造、自己組織化などをヒントに汎用的なモーション生成ユニット(略称:創発ユニット) を考案。 原理としては、前面に配置された「創発面」で操作点の軌道を生成。 創発面を構成する単位ブロックの一つひとつは例えば歩行動作なら、爪先位置に対応。 この単位ブロックをチェーン状に繋ぎ合わせ、該単位ブロックを択一的に順次励起することで歩行動作 を表現。また単位ブロックは1:Nで結合し重み(結合コンダクタンス)に応じ励起伝播先が変化する 仕組み。相互結合型NN・スピングラスなどの知見を利用し、ある拘束条件の下、最もスムーズで エネルーギー消費の少ないモーションへと徐々に移行。 創発面の裏面は逆モデル層となっており、各層は足の各関節に対応し間接の逆運動学データを格納。 逆モデル層の単位ブロック近傍は互いに近い位相関係にあるという配置上の特性から当初は誤差の大きな 逆運動学データが記録されていても歩行トレーニングを重ねることで徐々に精度の高い逆運動学データに 変化、自己組織的に逆モデルを生成する。
滑らかなモーションを生成(創発)
↓
自己組織的に逆モデルを生成
2.【歩行リズムの生成】
人間の自動歩行反射と呼ばれる原始反射を参考にアプリオリな歩行反射(遊脚側の接地を検知したら軸足チェンジ、 遊脚の引き上げ、軸足伸張、歩行リズムの調整など)を実装。
3.【バランス制御】
■障害物に接触しても転倒しない二足歩行ロボットの動画
歩き出すと直に障害物に接触しますが、体勢を取り戻します。その後、左に方向転換。
後半は片足でバランス制御します。
4.【竹馬ロボット】
竹馬では回転方向のグリップが得られないため、そのままでは足を踏み出すと身体が回転してしまい、前進することが できません。その対応として、
5.【膝のある竹馬ロボット】
竹馬ロボットを市販のロボットサイズにスケール変換、更に膝を通常の折曲がり式に改造しました。